モダンカメハメハ
漫才/ブラック会社
2人:はいどうも、モダンカメハメハです。よろしくお願いします。
朝倉:最近、就職活動が活発になってますね。
飯尾:そうだね。でも、就活も大変だけど、就職しても大変なのは変わりがないよな。
朝倉:そうだよなー。就職しても、サラリーマンだったら毎日営業とか。
飯尾:会社によってはノルマがあるんだよね。
朝倉:ありますね。
飯尾:でも、基本的には平日は午後5時に仕事を切り上げることができる。
朝倉:これを、定時っていうんです。
飯尾:そして、週休二日制。
朝倉:土曜日と日曜日は基本的に休みです。
飯尾:でもね、僕の友達を含め、職場によっては、とんでもない環境のところもあるからね。
朝倉:てことは、君の友達はブラック会社に就職しちゃったのかい?
飯尾:単純に言うと、そうだね。
朝倉:低賃金?
飯尾:収入?0に決まってるだろ。
朝倉:0!?これじゃあ、働いている意味なさないだろ!ちゃんと、給料をもらって、学生時代にいろいろと負担をかけた親に恩返しをしないと!で、その会社でどんな仕事してるの?
飯尾:一応、建設業。
朝倉:建設業?聞いたら、普通そうだけど、どんな感じなんだい?
飯尾:巨大なブロック塀を1日中運んで、国王を葬る場所を建設するんだよ。
朝倉:昔のピラミッドじゃねえか!
飯尾:1日の食事は、1食だけでわずか10分。もちろん徹夜。
朝倉:明らかに、奴隷じゃねえか!こんな劣悪な環境だったら、やめた方がいいんじゃない?
飯尾:あの職場、辞めるって言い出したやつは全員死んでる。
朝倉:絶対服従じゃねえか!
飯尾:そうだよ。もちろん結婚もできないし、あいつの家族全員が同じ仕事をしてるんだよ。
朝倉:何らかの処罰じゃねえか!この職場、世界史の授業でしか聞いたことないけど、今の時代にも存在するのかよ!
飯尾:そう・・・みたいだね。
朝倉:なんか汗かいてきちゃったよ。
飯尾:熱いのかい?
朝倉:脂汗だよ!こんな残虐な話聞いたら、誰しもが脂汗を流すわ!
飯尾:でも、その職場行ったら、給水は一切なしだぜ?
朝倉:行きたくない。絶対行きたくない。
飯尾:でも、求人募集は6年に一度だから、今年はないよ。
朝倉:よかった・・・。
飯尾:でも、皆さん。この職場から採用通知があっても絶対に行かないでください。もし、行ってしまったら、一生を棒にするかもしれません。
朝倉:都市伝説みたいに言うな!っていうか、俺ね、そんな劣悪な職場の話は聞きたくないの。とりあえず、「どこそこに就職が決まって、ちゃんと親孝行してます」って話を求めてるの。わかる?
飯尾:わかるよ。これは、悪い例ね。
朝倉:悪い例?じゃあ、いい例も存在するけど。
飯尾:大学の友達に「工藤」ってやつがいたんだけど。
朝倉:「友達の工藤」?そいつ、どこに就職したの?
飯尾:今、あいつ某県の某集落の首長になってる。
朝倉:首長?それまたどうして?
飯尾:集落というか、侵略に成功した結果、一つの国になったというか。
朝倉:集落?国?結局どっちなの?
飯尾:まあ、ここでは国にしておくか。
朝倉:でも、首長と聞いたら待遇はよさそうだけど?
飯尾:まあ、待遇はいいね。給料も政令指定都市とそんなに変わらないけどね。
朝倉:変わらないんだ。じゃあ、結構悪くはないんだね。
飯尾:でも、それは生まれ持って決まってたことなんだよね。
朝倉:決まってる?どういうこと?
飯尾:だって、北日本地区の英雄って呼ばれてる人だぜ?
朝倉:それって、まさか・・・。
飯尾:さっきのピラミッド建設会社、こいつの墓を作るためだけに設立されたのだ!
朝倉:そうやってお前は高笑いしてるけど、ピラミッドが完成したら建設会社もなくなるわけだよな。
飯尾:まあ、簡単に言えばそうだな。
朝倉:で、無くなったところでそこで働いていた人たちはどうなるの?
飯尾:再就職不可能。
朝倉:いや、ちょっと待て!それは職場内の環境よりも最悪じゃねーか!
飯尾:そうだよ。
朝倉:「そうだよ」って、一応その会社界隈に腐るほど会社はあるわけだろ?
飯尾:まぁ・・・、あるね。
朝倉:あったら就職させろよ!
飯尾:でもね、ピラミッド建設会社に就職したら・・・。
朝倉:でも、社長は首長の工藤ってわけだろ?その一族に相談すればいいだろ。
飯尾:その一族が、他の会社に圧力をかけて採用させないように妨害させてるんだ。
朝倉:最悪じゃねーか!なんで、圧力をかける必要がある!?
飯尾:だって、そこ付近の会社はすべて彼の一族が社長だから、採用状況をコントロールすることが可能なんだ。
朝倉:じゃあ、デモ起こせよ!
飯尾:デモ起こしたら即処刑。
朝倉:もう、ボロボロじゃねーか!
飯尾:俺だって、それを知った時に唖然としたもん。
朝倉:そりゃ、するわ。
飯尾:まあ、職場の環境を見たら敬遠するわ。
朝倉:いや、したほうがいいだろ!
飯尾:結果、敬遠して正解だったが。
朝倉:でも、本当にそんな会社あるのか?
飯尾:あるわけないだろ。だって、今は平成だぜ?ピラミッドを作る人なんかいないよ。
朝倉:お、俺は幻想を見ていたのか!?って、馬鹿野郎!今までの話は結局なんだったんだよ。
飯尾:本当に俺の幻想話。
朝倉:そんなオチはゴメンだ!いい加減にしろ!
飯尾:どうも、ありがとうございました。
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