ガンバラナイズ

コント/僕は何のために生まれてきたのだろう

（暗ーい暗ーい闇の中）
 
小村：僕は何のために生まれてきたのだろう・・・この世界に生まれて、そしていつか死んで無に帰す・・・
　　　この世界で何かができたとして、何かを残せたとして、いったいそれが何になるというのだろうか・・・
　　　僕が死んだ時ここに宇宙が残っていたとして、それは何も無くなってしまった僕にとって存在すると言えるのだろうか・・・
　　　ああ、僕は何のために生まれてきたのだろう・・・
 
五竹：やあ、悩みは聞かせてもらったよ。
　　　つまり、セックスがしたいんだね？
 
小村：全く違いますけど！？なんかちょっと深そうな答えではあるけど全く違いますけど！？
 
五竹：じゃあ何がしたいんだい？
 
小村：・・・本当に悩み聞いてました？
 
五竹：・・・セックスがしたいんだね？
 
小村：違います！何度でも言います！違います！
 
五竹：じゃあ何なんだい？悩みを言ってごらん。
 
小村：やっぱり聞いてなかったんですね。
　　　あの・・・生きる意味っていったい何なんでしょうか？
 
五竹：・・・セックスがしたいんだね？
 
小村：ああ、この人全く話にならない・・・
 
ぐぅぅぅ・・・
 
小村：あぁ、お腹空いてきたなぁ。おいしいカレーが食べたいなぁ。
 
五竹：そういうことさ。
 
小村：！？
 
五竹：生きるっていうのはね、美味しいと感じること、楽しいと感じること、笑うこと。人間はそれを幸せと感じられるようにできているんだよ。
　　　だから幸せと感じられるように生きればいいんだよ。幸せという感情があるんだから幸せを追うことが生きる意味でいいんだよ。
 
小村：！！・・・僕、僕・・・
 
五竹：セックスがしたいんだね？
 
小村：違います！断じて違います！
　　　僕、何かいろいろと考え過ぎてたみたいで、もっと軽く生きればいいんだって、何か分かったような気がします。ありがとうございました！
 
五竹：そうか、それは良かった。さようなら。セックスボーイ。
 
小村：それあなたの方ですよ！
　　　あ、ちょっと待ってください。あなたはいったい誰だったんでしょうか？
 
五竹：僕？僕は二千円札の化身さ。
 
小村：僕程度の人間が何のために生まれてきたのかなんて悩んでしまってすいませんでした！！
 
五竹：僕は！！何のために！！生まれてきたのだろうか！！！誰か！！僕を！！必要としてください！！！