優しい朝の光に包まれて

実験作/大人のピタゴラスイッチと聞いてイメージしたもの




(ボールが坂を転がり落ちる)
 
山田(女装):ね…ねぇ…別れようって…どういうこと…?
 
木下:お前さ…浮気してんだろ?
 
山田:え…?な、何言ってんの…?
 
木下:しらばっくれたって無駄だぞ?
   ちょっと前からさ、怪しいと思って探偵に調査を依頼してたんだ。
   そしたら、案の定知らない男とお前がホテルから出てくる所を見つけたって。
 
山田:そんな…
 
木下:これがその写真だ
   (胸ポケットから写真を出す)
 
(転がり落ちたボールがジッポライターの火をつける)
 
(写真がメラメラと燃える)
 
木下:あつっ!!(投げ捨てる)
 
(火のついた浮気の証拠写真がロープに火をつける)
 
山田:こ、これで証拠は無くなったわね!
   どこに証拠が有るっていうのよ!
 
木下:…いや、まぁコピーはいくらでもあるんだけどさ
   (手品のようにどんどん出てくる証拠写真)
 
山田:ちくしょう!!
 
木下:もう、別れようね。
 

(火はどんどん進み紙と民家に点火)
 
(紙が燃え、繋がれていたボールが坂を進む)
 

木下(おっさん):わぁ!!なんてことだ!我が家が燃えている!
         母さん!!母さん!!
 
山田(おばさん):なんですか騒々しい!
         ちょっと家が燃えただけじゃ燃えてるううううううううううう!!!!?
 
木下:な、なんでこんな事になったんだ!!
   お前ちゃんとガスの元栓締めたのか!
 
山田:締めたわよ!締めてあけて締めてもう一回あけたわよ!!
 
木下:あけてんじゃねぇか!
   そんなに理解力なくても分かるくらいあいてんじゃねぇか!
 
山田:しかも、パイプボロッボロだったけどこれは関係ないわよね!
 
木下:関係しかないわ馬鹿野郎!
   ガス駄々漏れじゃねぇかよ!!
 
(ボールがシーソーで止まる)
 
山田:…はっ!
 
木下:「…はっ!」じゃねぇんだよ馬鹿野郎!(山田をビンタ)
 
山田:(倒れてシーソーの反対側を押す、ボールが飛んでドミノにあたる。スタート!カタタタ…)
   なにするのよ!女に手を上げるなんてホント最低!
 
(ドミノがボールを押す、ボールは線路をたどりこのままだと崖から落ちてしまう!!)
 
山田:そもそも…あんたが家のことをすべて私に任せるからこうなるんでしょ!
   (木下をビンタ)
 
木下:(山田の女とは思えない程のビンタにぶっ飛び、崖をつなげる。ボール、木下の上を通過しドミノに当たってスタート!)
 
山田:キャー!!想像以上に飛びすぎた―!!
 
木下:ちょ、お願い…マジ助けて…
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
(ドミノがボールを押し、ボールが木下の上を通過しドミノを倒す。)
 
木下:この5往復は…しんどい…!!
   (崖から落ちる)
 
山田:あなたー!!!
   …あ、家燃えてるのすっかり忘れてた。
 
(崖から落ちたおっさん木下が崖の下にあるシーソーを押す。ボールが飛ぶ。しかし仕掛けには関係なく木下の頭に突撃。)
 
(その間にもドミノは倒れていく。カタタタ…)
 

山田(浮気相手):で、なんの用ですか?
 
木下(序盤の男):お前、俺の彼女の浮気相手だろ?
 
山田:だったらなんだっていうんですか、あなたたちはもう別れたはずです。
   なら関係の無い話でしょう、帰って下さい
 
木下:あぁ、確かに関係は無いけどな…個人的にハラが立ってんだ。
   一応これでも愛した女を捕られたわけだからな…
   (ナイフを出す)
 
山田:おっと…これはおっかないねぇ…
 
(ドミノがヒモのついたボールを押す。ボールが振り子の要領でぶらーん。)
 
山田:でもさ…ハラが立ってんのは…
   おめぇだけじゃねぇんだよな(拳銃を出す)
 
木下:ばっ…なんでそんなもん持ってんだよ…(両手を上げる)
 
山田:おめぇから別れを言いだす、ましてや今日こんな風に乗り込んでくるなんて思わなかったからなぁ。
   別れを渋る様だったら、俺がこいつで…って事だよ。
 
木下:…くっ…
 
山田:ふっ…この姿、あの女にも見せてやりたかったな?
   どうせお前は動けない、どれ。呼んでやろう(携帯を取り出す)
 
(振り子ボールぶらーんぶらん。ヒモがナイフに接触、ヒモが切れてボールが飛ぶ。携帯のボタンを押す。1,1,0,留守電再生ボタン。ビンゴ!)
 
留守電:あ、もしもし〜!まだあの女と遊んでんの〜!?
    いい加減、他人の女にちょっかいかけまくる悪い癖止めてよ〜。私って言う彼女がいr
 
山田:(止める)…くっ…。
 
木下:お前…こんなことずっと続けてきたのか?
   ふざけんなよ…
 
(落ちたボールがスイッチオン、メリーゴーラウンドぐるぐる)
 
山田:近づくんじゃねぇ!
   お前はこれがある以上俺にはむかえやしねぇんだよ!おとなしくしやがれ!
 
木下:これってのは…この拳銃のことか?
   (拳銃を向ける)
 
山田:な、なんでお前がそれを!
 
木下:ふっ、白馬に乗って運ばれて来たのさ。
 
(メリーゴーラウンドの回転と共に、オルゴールが流れ出す)
 
山田:そ、そんな…
 
(一部始終を見ていた警察が山田を連れていく)
 
木下:はぁ…独り身、か。
   仕方ない、帰ろう
 
山田(序盤の女):ねぇ…ちょっと待って!
 
木下:お前…
 
山田:ごめんなさい…私が間違ってたの…
 
(オルゴール、シリアスな音楽を流す)
 
山田:あの男にね…凄く優しくされた。
   ちょうどあなたとケンカしたときだったからつい…。
   ごめんなさい、許してもらえるはず…無いわよね…。
   ごめんなさい…
 
木下:…ま、でもさ!
   それは俺がケンカの原因でもあるんだし、お前だけが悪いわけじゃない。
   むしろ、寂しい思いをさせてしまった俺の方こそ、謝んなきゃいけないんだよな。
   ごめん
 
山田:謝らないで!
   お願い…許してくれるならもう一回…好きって言って
 
木下:ずっとお前の事が好きだよ。
   丁度いい機会だ、結婚しよう
 
山田:えっ…!
   ………うん!
 
木下:あはは、よかったー。
   これで断られたらどうしようかと思った。
   じゃ、まぁ仲直りした所で!家に帰ろうか!
 
山田:…うん!
 















二人:…家、燃えてる。
 
(ピタゴラスイッチ♪)

 

〜採点結果〜

最高 最低 標準偏差 お気に入り 採点人数 平均
76 40 11.46
★★
8名 59.75



〜詳細〜


★=お気に入り
100  
   
   
90  
   
   
80  
  76(ザブマリン)
   
70 70★(8823)
  66(きょくにゃん)
  64(翔)
60  
  57(FAN)・59★(ジンガー)
   
50  
   
  45(鋳☆いんがむ)
40 40(槍沢 雑)
   
   
30  
   
   
20  
   
   
10  
   
   
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