リーベルパウンド

漫才/コンビニ



氷谷:僕つい最近までコンビニでアルバイトをやっておりまして。月10万くらい稼いでたんですけども。
   やってみると結構大変な事が多くてですね。
 
古城:大変な事と言うと?
 
氷谷:昼食時になると人がたくさん来るんですよね。
 
古城:弁当とかを買いに来るわけね。
 
氷谷:もうてんやわんやで。レジは済ませなきゃいけないわレンジはチンしなきゃいけないわで。
   そんなんだからミスも多いんですよね。箸やスプーンを入れ忘れたりガスの元栓締め忘れたり。
 
古城:後者は因果関係ゼロじゃねえか!オマエの家の問題だろ!
 
氷谷:あ、隣の家のです。
 
古城:なんだよ隣の家開けっ放しって!なんか怖いわ!
   聞いてみるとなかなか大変そうではあるのね。
 
氷谷:でも、人がいない深夜とかは雑誌を読んだりしてますけどね。
 
古城:深夜はやっぱり結構のんびりなんだ。
 
氷谷:でも、雑誌読むのに没頭してて急にお客さんが入ってくるとビックリしてサッと雑誌をしまいますね。
 
古城:やっぱりお客さんの前で読むのは失礼だからね。
 
氷谷:読んでたページにカレーまんをスッと挟んで。
 
古城:何をしおり扱いしてんだよ!雑誌べチャべチャになるわ!
 
氷谷:でもカレーまんを挟んだ事で古紙みたいな色になってそれはそれでいい感じですよ。   
 
古城:いい感じって!お前の価値感がわからん!
 
氷谷:カレーまんなんでやっぱ味がありますね。
 
古城:やかましいわ!
   
氷谷:あと、大変な事と言えば入ったばかりの事なんですけども。
   おばさんにタバコいつものね。とか言われたり。
 
古城:いつものって言われてもね。わからないよね。
 
氷谷:鼻からグッチのバッグぶら下げてるおばさんだったんですけど。
 
古城:ちょっとファッション斬新過ぎるだろ!
   鼻ピアスですら結構斬新感あるのに!
 
氷谷:まぁ、最初は正直うまく対応出来なかったんですけども。
   結構来てくれるうちにちゃんと対応できるようになりましたね。
 
古城:いいことじゃん。
 
氷谷:最終的に「こないだタバコ吸ってたらバッグに燃えうつっちゃってー!」
   みたいな他愛のない話をしてくれたりするような関係になりました。
 
古城:ファッション裏目に出てんじゃねえか!
 
氷谷:「こないだは最近開けた記憶の無いガスの元栓が開いてたらしくてそのせいでウチが燃えちゃって」なんて話とかしてましたね。
 
古城:開けた記憶ないって!さっきのお隣さんの可能性高いぞ!
 
氷谷:それで愚痴を…いや、グッチを言われてうんざりしましたけど。
 
古城:そこブランドに寄せる必要ねぇわ!
   多分、オマエはその件に関して聞く義務があるよ!
 
氷谷:他には商品の発注が結構大変でした。
   
古城:ほぅ、商品の発注。
 
氷谷:うまい棒発注し過ぎてATMは外に押し出されるような形に。
 
古城:なんでATM出しちゃうんだよ!
   そんなの外に出したら何されるかわかったもんじゃないぞ!
 
氷谷:あとは犯罪に巻き込まれたりなんかもして大変でしたね。
 
古城:それは犯罪にも巻き込まれるだろうよ。
 
氷谷:コピー機が盗まれたんですよ。
 
古城:コピー機!?雨ざらしのATMじゃなくって!?
 
氷谷:まったく気がつかなかったですね。
 
古城:あれだけデカイもの盗まれて気がつかないセキュリティの甘さ!
 
氷谷:結構愛着がありましていつもほっぺでスリスリして、印刷的な意味でも刷り刷りしてたんですけど。
 
古城:何韻を踏んでんだよ!やかましい。
 
氷谷:一月10万円分は刷ってましたね。
 
古城:バイト代丸々ふっ飛んでんじゃねえか!
 
氷谷:他の店員さん達にも人気がありまして。
   
古城:コピー機が人気って理解に苦しむわ。
 
氷谷:「もう養子にしたい、コピー機だけによーし、ヨウシ入れちゃうぞー。」なんて言われてましたけどね。
 
古城:だから韻の踏み方うるせえわ!
   っていうかそんな愛着あんのにあっさり盗まれすぎだろ!
 
氷谷:で、その後無事に犯人も捕まって。コピー機も無事戻ってきまして。
 
古城:それは一件落着したわけね。しかし、なんでまたコピー機なんて盗むかね。
 
氷谷:犯人の供述によればATMからお金出すよりコピー機でお札をコピーした方がお手軽だからと言ってたらしいです。
 
古城:えらく発想が残念な犯人だった!
 
氷谷:ホント無事に戻って来てみんな嬉しくてその日はビールかけして。
コピー機にも大量にかけたんですけども。そしたら壊れてしまって。
 
古城:そっちも相当残念だな!無事に戻って来たのに関わらず!
 
氷谷:最終的に悲しい事になってしまったんですよ。
 
古城:最後のはなんか違うような気がするけどな!
 
氷谷:もう一個犯罪に巻き込まれまして
   コンビニ強盗ですよ。あれはおっかなかったですね。
 
古城:それはもう恐ろしいね。
 
氷谷:アレは年の瀬の事でした。
   僕が深夜雑誌を読んでいると急に自動ドアが開いてそこには謎の覆面の人物が刃物を持ってて。
 
古城:それは穏やかではないな。
 
氷谷:そして僕を脅してレジの金を鼻から出ているバッグにどんどん入れていくんですよ。
 
古城:さっきの名物おばさん!ヒントが確信を突き過ぎだわ!
   家が燃えたから金に困って強盗したんだろ!
 
氷谷:あとは募金箱もとられまして。
 
古城:なかなかのがめつさだな。
 
氷谷:歳末募金というかカンパというか。あ、冬の大寒波のカンパじゃないですよ。
 
古城:一言余計だわ!その寒波だと微塵も思ってないんで!
 
氷谷:犯人は未だに捕まっていないんですよ。
 
古城:まだ捕まって無いのかよ!すぐ捕まりそうだと思うけどな!
 
氷谷:電車にでも乗ってどこかに逃げたんですかね。容疑者は夜ー汽車に乗って。
 
古城:軽いな!事件に遭遇した割にノリが酷く軽いわ!
 
氷谷:容疑者は夜ー汽車でヨークシャーへ。
 
古城:なんでいきなりイギリスの地に国外逃亡してんだよ!
   それでもってまた似たような言葉並べやがって。
 
氷谷:そんな事がありましてね。
 
古城:どういう事だよ。もういいよコンビニの話は。
 
氷谷:でも話は終わらないんですよ。
   コンビニだから話がしまらないんです。
 
古城:いい加減にしろ!

 

〜採点結果〜

最高 最低 標準偏差 お気に入り 採点人数 平均
90 70 6.16
★★
6名 78.38



〜詳細〜


★=お気に入り
100  
   
   
90 90★(8823)
   
  82(井島)・84(ジンガー)
80  
  76★(きょくにゃん)・78(鋳☆いんがむ)
  73(FAN)・74(銀沙灘)
70 70(槍沢 雑)
   
   
60  
   
   
50  
   
   
40  
   
   
30  
   
   
20  
   
   
10  
   
   
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