ステレオミサイル

漫才/車



高部:どうも、ステレオミサイルです
   今CMとかでも言われてますけど、ぶつからないミニバンって凄いですよね
 
辻添:なんか状況を感知して停止するってやつだろ
 
高部:そうなんですよ。小さいカメラが付いてて、それで判断するんですよ
 
辻添:それでどうやって止まるんだ?
 
高部:例えば横断歩行中の子供がいたとしましょう
   そのときにアクセルとブレーキを踏み間違えても、カメラで前に何かあると判断して止まるようになってるんです
 
辻添:それは凄いな。じゃあ仮に横断歩行中の子供がいて、上からぶつからないミニバンが降ってきても
   カメラが感知して子供の頭上でギリギリ止まるんだな
 
高部:・・・・・・えっ?
 
辻添:いや当然だろ、だってぶつからないミニバンだぜ
 
高部:まず降ってくるという状況が無いんですが
 
辻添:おたまじゃくしが降るような世の中だぞ、ミニバンが降ってもおかしくないだろ
 
高部:絶対無いですよ、大体にして君の中ではミニバンはおたまじゃくしよりも下の扱いなんですか
 
辻添:じゃあ仮に琵琶湖におたまじゃくしとミニバンを落としたとき、どっちが先に沈む?
 
高部:・・・それ絶対ミニバン勝てないじゃないですか
 
辻添:そうだ。つまり『おたまじゃくし>ミニバン』の構図は絶対覆らない
 
高部:覆りますよ。大抵のパターンでミニバン勝ちますよ
 
辻添:とりあえずぶつからないミニバンは上から降ってきてもぶつからないんだよ
 
高部:ぶつかりますよ。常識的に考えてください
 
辻添:常識的に・・・・・・あぁ、そうか!上から降ってきたときにミニバンの下の部分にカメラが付いてないとダメだよな
 
高部:そうじゃなくて!もっと重要なことがあるじゃないですか
 
辻添:重要なこと・・・・・・あっ、下にカメラ付けても上下逆様に降ってきたら意味ないよな。じゃあ上にも付けるべきだな
   でもそれだと後ろの方が下になったときに止まらないな、じゃあ後ろにもカメラ付けよう
   でも横が下になることもあるからもうこの際全方向にカメラを付けよう!
 
高部:重力ーーー!!!何で車の中をカメラでいっぱいにしてるんですか!
 
辻添:重力くらいならスバルさんの力でどうにかなるでしょ
 
高部:なりませんよ!重力がどうにかなったらスバルの車空飛びますよ
 
辻添:お前はJALをまた経営破綻させてえのか!
   ツバルさんはその気になったら空飛ぶ車作れるけど、親切だから空飛ぶ車を作らねえんだよ!
 
高部:君の中のツバルの評価が高すぎますよ、ミニバンの評価がおたまじゃくし以下なのに
 
辻添:これでミニバンが上から降ってきたときの問題は解決ということだな
 
高部:降ってきませんけど解決ということにしておきましょう
 
辻添:今度は横断歩行中の子供がいて、横断歩道のアスファルトからぶつからないミニバンが生えてきたとして
 
高部:生えませんよ
 
辻添:重力に逆らってないのに!?
 
高部:重力どうこうの問題ですよ!
 
辻添:アスファルトを突き破ってど根性ミニバンが生えてくるんだぞ
 
高部:ど根性ミニバン!?そんなの大根だけで十分ですよ
 
辻添:お前ちょっと掌を出せ
 
高部:掌?・・・はい
 
辻添:ぽんっ、と俺がお前の掌にミニバンの種を置きました
 
高部:ミニバンの種?えっ、どういうことですか?
 
辻添:あ、横断歩道のアスファルトにちょっと窪んでる所がある。さぁ、蒔いてみよう
 
高部:まずミニバンの種って何ですか。まずそれを説明してくださいよ
 
辻添:さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。お前が蒔くまで何度も言うよ
   さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。お前が蒔くまで何度も言うよ
   さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。お前が蒔くまで何度も言うよ
   さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。さぁ、蒔いてみよう。お前が蒔くまで
 
高部:蒔きますからー!直ちに蒔きますからー!
   もうどうしたらいいんですか、とりあえず窪みに蒔きますけど
 
辻添:ブーーン、キキーッ!
   危ねえだろうが!てめえ横断歩道で何やってんだ!
 
高部:僕ですね、あの、ミニバンの種を蒔いてたんですが
 
辻添:ここ車も通るんだぞ!俺焦ってアクセル踏んだんだけど止まったんだぜ!
   なぜならぶつからないミニバンだからな!あ、バイトの時間だから行くわ。ブーーン
 
高部:今のやりとり何なんですか!?これに対して僕はどうしろと!?
 
辻添:それはさておき種を蒔いたのだから今度は水を与えないとダメだぞ
 
高部:植物でいえばそうですけど
 
辻添:ウォッシャー液を与える
 
高部:ウォッシャー液!?車だからですか?
 
辻添:アブラムシとか付くと育たないからな。ちゃんと与えるんだぞ
 
高部:・・・色々腑に落ちないですが与えますよ。どぱどぱどぱ
 
辻添:ブーーン、キキーッ!
   危ねえだろうが!てめえ横断歩道で何やってんだ!
 
高部:僕ですね、あの、ミニバンの種にウォッシャー液を与えてたんですが
 
辻添:ここ車も通るんだぞ!俺の車改造してブレーキもアクセルにしたのに止まれるんだぜ!
 
高部:自分の意思じゃ止まれないじゃないですか!
 
辻添:でもぶつからないミニバンだからな!あ、バイトの時間だから行くわ。ブーーン
 
高部:だからこのやりとり何なんですか!?これに対して僕はどうしろと!?
 
辻添:それはさておきウォッシャー液を与えた後やらなければならないことがあるだろ
 
高部:何をするんですか?
 
辻添:「大きくなれよー、大きくなれよー」って願いを込めて声をかける
 
高部:・・・・・・ミニバンですよ?
 
辻添:ど根性大根同様、ど根性ミニバンは人の支え無しでは大きくなれないんだ!
   蒔いたんだから最後まで責任を持てよ!
 
高部:はい・・・大きくなれよー、大きくなれよー
 
辻添:ヒューン、ピタッ
   危ねえだろうが!てめえ横断歩道で何やってんだ!
 
高部:僕ですね、あの、ミニバンの種に声をかけていたんですが
 
辻添:俺は風になりたくてな、上の崖からフライアウェイしてみたんだけどさ、風になれなくてな
   そしたら下にお前がいるじゃん、でも車の下にあるカメラが感知してお前の真上で止まってんだよ
 
高部:うわー!降ってもぶつからないタイプのミニバンだー!重力をどうにかしてるー!
 
辻添:俺あまりにも風になりたくてさ、車改造してブレーキとクラッチをアクセルにしちゃったんだよ
 
高部:トリプルアクセル!?スケートでも無いのにトリプルアクセル!?
 
辻添:でもやっぱり、素直に風教習所に通って風になることにするぜ!ブーーン
 
高部:風教習所って何なのでしょうか
 
辻添:それはさておき何か音がするよ。バキッ、バキバキバキッ
   さぁ、これは何の音でしょうか?
 
高部:まさか、ど根性ミニバンがアスファルトを破っt
 
辻添:自動車工場で鋼板をプレスしてんだよ!
 
高部:えええーーー!!?
 
辻添:お前なぁ、ミニバンが生えてくる訳ないだろ!
 
高部:それは僕だって分かってますよ!じゃあ何でミニバンの種とか言い出すんですか
 
辻添:こちとら冗談で言ってるのにお前がおかしな設定に乗ってくるのがいけないんだろうが!
 
高部:なんか僕に無理矢理やらせてませんでした!?
 
辻添:お前がおかしな設定に気付いてほしいから手掛かりを出してんだよ
 
高部:手掛かりって何ですか?
 
辻添:あのバイト行くって言った二人は車の工場に行ったんだよ
 
高部:気付かないですよ!あんな会話じゃあの二人が車の工場でバイトだなんて気付かないですよ!
 
辻添:お前はミニバンに乗らずにおかしな設定に乗ってミニバンの種を蒔きやがって、こちとらヒントの種を蒔いてんだよ!
 
高部:それが全然ヒントになってないんですよ!もう何なんですかこの漫才
 
辻添:教訓、車を作るのはやっぱり工場
 
高部:もういいよ!
 
二人:どうもありがとうございました

 

〜採点結果〜

最高 最低 標準偏差 お気に入り 採点人数 平均
71 49 8.02
 
7名 60.00



〜詳細〜


★=お気に入り
100  
   
   
90  
   
   
80  
   
  71(銀沙灘)
70 70(ブロッコリーとチャーシュー)
   
  62(鋳☆いんがむ)
60 60(哲夫)
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50 50(ジンガー)
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