2人ほどメンバーがおかしい気がしますが、気にしないでください

コント/いいぜ……てめえがスピード違反で我々と取り締まるってんなら、まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!!



(ドライブ中の車内。運転席一条さん、助手席ぱやきのさん(キノコのぬいぐるみ。絵面的に助手席が空いてるのが寂しいから置いてあるだけなので、基本的にコントと関係ない)、後部座席左から理さん、二階さん、文さん)
 
一条「いやぁ、それにしても今日は行楽日和で良かったわね〜」
 
理「行楽日和? ちょっと黒めの雲がもくもくと上空を覆っているような気がするのですが、アレは私の錯覚なんでしょうかね」
 
一条「……うるさいわね。良いでしょ、その分涼しいんだから。なにあんた、ギンギラギンでさりげなくない太陽に照らされながら山行きたいの? 一歩間違えたら熱中症よ? 年中季節感皆無な白衣姿だから、せめて熱中症くらいにはかかっておいて季節感演出しとこうってハラかしら? やーね、そんな1人夏満喫にあたしを巻き込まないで頂戴」
 
文「何気ない一言から、相方さんがすごい責められてます!?」
 
二階「もーっ。喧嘩しちゃ駄目っすよ2人ともー。せっかくの行楽日和なんすからー」
 
理「行楽日和? ちょっと黒めの雲がもくもくと上空を覆っているような気がするのですが、アレは私の錯覚なんでしょうかね」
 
二階「……うるさいっすね。良いじゃないっすか、その分涼しいんすから。なんすか、理っちゃんはギンギラギンでさりげなくない太陽に照らされながら山行きたいんすか? 一歩間違えたら熱中症っすよ? 年中季節感皆無な白衣姿っすから、せめて熱中症くらいにはかかっておいて季節感演出しとこうってハラっすか? やっすねー、そんな1人夏満喫にウチを巻き込まないでほしいっす」
 
文「あれっ!? デジャヴ!? あ、今あたしすっごい綺麗に“う”に濁点つく発音できてませんでした!? ぶ、ぶ、ぅびゅっ……あれ、できない……?」
 
理「ヴ」
 
文「え、あ、すごい!? ぶ! びゅ! ぐ!」
 
一条「何やってんだか……」
 
(※一条さんの運転する車の横を、四谷さんの運転する車が追い抜いていく)
 
四谷(横の車)「ヒューッ! アタシは風! 風になってるぜーい!」
 
理「……風になってるぜーい、ですか。……熱でもあるんですかね? あの運転手?」
 
二階「きっと今から病院に行くんすよ、あの運転手」
 
文「……一応何か言わないとアレっぽい雰囲気なので言いますか……。体調悪い方の“風邪”じゃないと思いまーす。ねえ、一条さん」
 
一条「…………」
 
文「一条さん?」
 
一条「…………上等じゃない」
 
文「……一条さん?」
 
一条「あたしの車を追い抜いていくなんて、上等じゃない!」
 
文「ふぁっ!? 一条さん、どうしたんですか!? なんで急にテンション上げてるんですか!?」
 
二階「あー、一っちゃん元走り屋っすから」
 
文「そうなんですか!? うわマイ手袋とか填めて本格的!? でもよく見たら車はオートマチック車!?」
 
一条「3人とも……しっかり掴まっていなさああああああい!!!!!」
 
二階・理・文「「「ぃやああああああ!!!!!」」」
 
一条「あたしを差し置いて風になろうだなんて……100年早いわ!」
 
四谷(横の車)「……!? アタシのスピードについてくるたぁ……コイツ、できる!?」
 
一条・四谷(熱いデッドヒート)
 
三田(舞台袖から登場し、move「around the world」を歌う。歌い終えてから、お辞儀して退場)
 
四谷(横の車)「……っと、やべ……」(ブレーキを踏んで減速)
 
二階「ぎゃあああああ、って、あの車、減速し出したっす?」
 
一条「ふっ。あたしのドライビングテクニックに恐れをなしたというわけね」
 
理「確かに恐れはしましたが。主に我々が」
 
一条「はははっ。やっぱりあたしのドライビングテクには誰にも勝てな……」
 
(ピーポーピーポー)
 
五島「そこの自動車、停まりなさーい。路側に寄せて、停車しなさーい」
 
一条「あちゃー、やっちまったわ……」
 
二階「え、え、なんすか……」
 
理「……あ、もしかしてシートベルトをつけていないから……」
 
文「えぇっ!? いやもっとド派手な違反があったでしょうに!」
 
二階「そういえばこの車、シートベルト緑色なんすね。グリーンシートベルトっすね」
 
文「なぜこのタイミングで我々の古傷を抉りましたか!?」
 
一条(車を停める)
 
五島「はーい。制限時速30キロオーバーですねー。警察署の前の道で全力疾走とか、根性ありますねお姉さん」
 
一条「ウェヒヒヒヒ……」
 
五島「苦笑いじゃ済みませんからねー」
 
理「警察官さん警察官さん」
 
五島「はい、なんですかね? あら、いい女。食べちゃいたいくらい」
 
理「(ぎょっ)」
 
五島「まあ、今は仕事中なので手は出しませんが。ああ、惜しい。今が職務中でさえなければ……」
 
理「職務中でさえなければ、私は一体どうなっていたというのでしょう(精神安定剤を飲む)」
 
五島「あととりあえず言っておきますけど、このスピード違反に関しましては、もはや弁解の余地ありませんからね? オノマトペでいうと『ズキャァァァアアアン!』みたいな音たてながらカーブ曲がってましたからねこの自動車? イニシャルDの主題歌が空耳で聴こえてきましたよ?」
 
理「いえいえ警察官さん。話を聞いてください。運転手さん、この人も好き好んでスピード違反をしたわけではないんです」
 
一条「は?」
 
文「ひ?」
 
二階「ふ?」
 
五島「へえ、ほう。となると何かしか事情があるとでも言いますか?」
 
理「えぇ。ほら後ろにお腹のふくれた人がいるでしょう? この人がちょっと産気づいちゃって大変なんです」
 
五島「お腹のふくれた人……?」
 
理(スリム)
 
二階(ぽちゃっ)
 
文(スリム)
 
二階「……えっ、ウチ?」
 
理「Yes!プリキュア2(階)」
 
二階「えええっ! う、ウチ、そんなに太ってなモガモガ」
 
理「(二階さんの口を抑えながら)ねっ」
 
五島「いや、『ねっ』と言われましても。だって今、この人、ちょっと否定しかけて……」
 
理「今のは、この人の祖国の言葉で『生まれる生まれる』という意味です」
 
二階「モガモガ!(ウチの祖国の言葉で『ウチ、太ってないっすよ!』って意味だったっすよ!)」
 
五島「なるほど」
 
二階「モガモガ!?(納得しちゃったっす!?)」
 
五島「つまりあなた方は、この妊婦さんを病院に送り届けるために急いでスピードを出していた、と」
 
一条「……はい」
 
二階「モガッ!?(一っちゃん!?)」
 
五島「なるほど……しかし違反は違反ですしねぇ……。……あっと、すいません。無線連絡が入ってしまいました。ちょっと待っててくださいね」(理さんへ熱視線を送ってから、ちょっと離れる)
 
二階「……ぷはっ。ちょ、ちょっと、理っちゃん! なんでウチが妊婦なんて嘘を……!」
 
理「静かに。……聞かれたらコトですよ。こんなところでスピード違反で取っ捕まっていたら、山に着くのが遅れてしまいます。ですから二階さんが妊婦で産気付いてて急いでたって釈明して、とっととやり過ごしましょう。なんか私、あの警官さん苦手な気がしますし」
 
二階「あれっ、最後微妙に私情が含まれてたっす!?」
 
理「……っと、警察官さんが戻ってきてしまいましたね……。一条さん、頑張って誤魔化しつつ時間稼いで下さい」
 
一条「分かった。やってみるわ」
 
二階「なんで2人ともそんなノリノリなんすか!?」
 
五島「いやぁ、すいません。で、お話の続きなんですが……後部座席のご婦人が産気付いていらっしゃるとか?」
 
理(二階さんの腕の、手首から指4本分くらいのトコをゴリッと圧す)
 
二階「(グギュルルル〜)はぐっ!? り、理っちゃん、何を……?」
 
理「間使といいます、便通に効くとされているツボを圧してみました」
 
二階「き、効きすぎ……(乙女が人前で生み出してはいけないやつが)う、う、生まれる〜!」
 
理「ほら、こんなに脂汗まみれで陣痛に堪えてるんです」
 
文「鬼です、この人鬼です……」
 
五島「ううむ、確かに苦しそうではありますが……でもお腹回りの感じは見たところ、まだせいぜい6ヶ月程度くらいなのでは?」
 
二階「6ヶ月どころかまだ0ヶ……(グギュルルル〜)……いやぁ、生まれちゃう〜!」
 
一条「け、警察官さん! 実はですねそれに関しても理由がありまして……」
 
理「……よし、一条さんに時間稼いでもらってるウチに……孕んで下さい二階さん」
 
二階「うぐぐ……しょ、処女受胎、しろと……?」
 
文「相方さん、あなた今地味にキツいこと求めてますからね? いきなり妊娠しろとか言われてできたら、日本の少子化問題なんて秒殺ですよ?」
 
理「ふむ。ではこうなったら、逆帝王切開しますか」
 
文「逆帝王切開!?」
 
理「ちょっくら腹を切り開いて、相方さんを入れます」
 
文「何もあたしじゃなくても!」
 
理「大丈夫です。漫画とかPSPとかも一緒に入れるんで」
 
文「暇潰せるから大丈夫とか、そういう話じゃありませんから!」
 
理「一緒に菊も入れます?」
 
文「葬式の棺みたいになってませんか!?」
 
理「フィギュアも入れましょうか」
 
文「気分は埴輪!? 現代風埴輪!?」
 
理「花輪くんのフィギュアを」
 
文「ちびまる子ちゃんの同級生の!? ありますかね彼のフィギュア!?」
 
二階「べ、ベイビーたち……ちょっと落ち着くっす……」
 
理「ううん、200歩譲って、相方さんを二階さんのお腹に入れるのを諦めるとして……」
 
文「諦めるために譲る歩数が、通常の倍程度に!?」
 
理「想像妊娠でいきましょう。二階さんの妄想力ならいけます」
 
文「なんの根拠で……」
 
理「ほらほら二階さん。あなたの大好きな綾崎ハヤテくんが謎の白い液体を二階さんのお腹に注射しましたよ」
 
文「接種方法! あと、謎の白い液体て!? プルケですよね!? プルケのことですよね!?」
 
二階「は、、、ハヤテくんの謎の白い液体が、ウチのお腹の中に……」
 
文「プルケですからね!? 竜舌蘭から作る、テキーラのご先祖様ですからね!? ていうか相方さん、こういう時こそあなたの発明品でしょう!? 普段成人をロリキャラにする薬ばっか作ってるんですから、ロリキャラを生み出すための薬とか持ってないんですか!?」
 
理「赤ちゃんはロリキャラとは言わないような気が……。でも、あ、そういえば……」
 
一条「……というわけで、彼女は早産なのよ」
 
五島「ははあ、なるほど。大変なんですねぇ……(後部座席を見る)……って、大丈夫ですか!?」
 
一条「ん?(後部座席を見る)うわぁっ!? なにそれ!?」
 
(刻一刻と膨らんでいく二階のお腹。どんどん膨らんでいくお腹に圧迫されて、窓に押し付けられて苦しそうな後部座席両端の理文)
 
二階「う……生まれるっすぅ〜っ!」
 
一条「ひええええ!?」
 
五島「な、なんかものすごい勢いでお腹が膨らんでます!? よくわかりませんが、やばいですよねそれ!? こ、ここは見逃してあげますから、早く病院へ連れてってあげてください!」
 
一条「はいわかりましたごめんなさいすいません!(車を発進させる)」
 


一条「……で、何なのかしら二階ちゃんのそのお腹?」
 
理「いやぁ、たまたま私、風船と風船膨らませるやつ持ってたのに、さっき気付いたので」
 
一条「あ、そう。風船なのねそれ……。つーかたまたまでそれ持ってるってどういうご都合主義?」
 
理「それじゃあ早く風船が膨らむのを止めて……って、二階さんのお腹が膨らみすぎて、身動きが取れない……」
 
文「え」
 
理「このままでは空気を入れすぎた風船が、ば、ばくは……」
 
二階「え? ちょ、待……」
 
(爆発オチ)
 
(四谷、法定速度で一条たちの車を追い抜いていく)
 
(三田、舞台袖から登場。azusa「君のままで」を歌いながら、ゆっくり暗転……)

 

〜採点結果〜

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