HIGH-POP

コント/プロポーズ

伊上：……あれ、ここは……？病院のベッドの上……？
 
小沢：貴子！大丈夫か！？
 
伊上：どうしたの、小沢くん！？そんなに血相変えて！？
 
小沢：お前が自殺未遂おこしたって聞いてすっ飛んできたんだよ！
　　　なんでそんなことしたんだよ！
 
伊上：あっ、そうだ私……お風呂場で手首切って……
　　　もう人生に疲れたから、つい……
 
小沢：そんなつい、で自殺なんかしようとすんじゃねえよ！
　　　もうそんな事しないように俺が一生お前の傍にいてやる！
 
伊上：えっ、それって……？
 
小沢：ああ、俺と結婚しよう！
 
伊上：そんな……また私こんなコトしちゃうかもしれないよ？
 
小沢：だから俺が止めてやるって言ってんだろ！
 
伊上：それに、私皆から嫌われてるから、小沢くんだって嫌われちゃうかもしれないよ？
 
小沢：皆から嫌われようが、俺は貴子と一緒にいれればいいんだよ！
 
伊上：あと私、小沢くんには黙ってたけど、末期がんなんだ。
 
小沢：末期がんが何だ！お前の最後ぐらい看取ってやる！
 
伊上：それに私重度の卵アレルギーで、卵が肌に触れるだけで死んじゃうかもしれないんだよ？
 
小沢：それなら俺が徹底的に食事管理してやる！
 
伊上：それと、私生まれつき横隔膜がなくて
 
小沢：やっぱ今死んでしまえ！（バキッ）
 
伊上：残念だったな、他人から殴られるのにはなんの抵抗も感じないんだよ、この虫けらが！（バキッ）
 
小沢：やべえ、俺もしかして早まった！？