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手料理 美味しさ倍増MIX
前田:はい、あーん
安正:パクッ
前田:おいしい?
安正:うん、すごくおいしい
前田:本当?良かったー
安正:ありがとね、手料理なんか作ってくれて
前田:恋人だったら当たり前じゃん
安正:でもなんで雑炊なの?
前田:だって冷たいものだったら体調崩しそうだから、あったまってもらいたかったんだー
安正:君がいるだけで十分あったかいよ
前田:えへへー
安正:えへへー
前田:と、ここで問題です
安正:ん?
前田:その雑炊の中に入ってる黒いものはなーんだ?
安正:うーん・・・椎茸?
前田:ブー
安正:茄子?
前田:ブー
安正:うーん、なんだろう。ヒントは?
前田:ヒントはね・・・か・え・る♪
安正:ああ、カエル・・・えっ?
前田:分かった?じゃあせーので言おうね、せーの
二人:おたまじゃくし!
安正:いやいやいやいや
前田:すっごく体にいいんだよー
安正:はじめて聞いたよ
前田:足生えかけだったから活きもいいだろうし
安正:かわいそうじゃないか、もうちょっとで成体になれたのに
前田:大人になってもいいことなんてないよ
安正:しゃべり場みたいなこと言わないでよ
前田:だって、歳増えてく度に忙しくなるばっかじゃん
安正:でも、歳を重ねてきたから僕と君は出会えたんだよ
前田:えへへー
安正:えへへー
前田:他にもいろいろ入れたんだよー
安正:それは見たら分かるよ。具だくさんというよりか、色とりどりだもん
前田:何色が一番気になる?
安正:この青いのなあに?
前田:サプリメントみたいなの
安正:もう食材じゃないじゃん
前田:すっごく体にいいんだよー
安正:そりゃサプリメントなんだから体にはいいでしょ
前田:名前なんだっけなぁ・・・ストリキニーネに似てたような
安正:怖いなぁ。ストリキニーネって猛毒じゃないか
前田:他はー?
安正:この紫色のは?
前田:すっぱいぶどうにご用心
安正:駄菓子じゃないか
前田:すっごく体にいいんだよー
安正:悪いよ。着色料と甘味料の塊だよ
前田:さて、どれがすっぱいのでしょーか?
安正:もう熱で溶けちゃってるから一つになっちゃってるよ
前田:他はー?
安正:えーと、このお肉は?牛とかそんなんじゃなさそうだけど
前田:人
安正:・・・え?
前田:人
安正:・・・え?
前田:人
安正:・・・え?
前田:その「え?」の原動力で後ずさっていくのやめてよー
安正:ちょっとまって、ホントに?
前田:うん、同じクラスの金城さんの
安正:え、いや、ちょっと、え、どういうこと?
前田:あの子しょっちゅう安正君にちょっかいかけて困らせてたんだもん
安正:いや、そういうのじゃなくて
前田:もしかしたらそれって気を引かせるためかもしれないじゃん
安正:だからさ
前田:そう思うと後々邪魔になってきそうだし、やるなら早めがいいかなって
安正:どっちにしろなのとかもう色々疑念がすごいよ
前田:あ、レバーとかの方が体によかったかな
安正:これどこの部位なの?
前田:なんか折角頑張って狩っ・・・嫌作ったのに反応わるーい
安正:そりゃそうだよ。人の肉なんてどうかしてるよ
前田:・・・そう
安正:え、急にどうしたの
前田:安正君のためにって思ったのに・・・まあ、大体予想はついてたけど
安正:じゃあ、言わないでよ
前田:安正君とならいいカニバリズムカップルになれると思ってたのに
安正:やだよそんな称号
前田:ま、どうせこうなる運命だったのかもね(懐から包丁を取り出す)
安正:ちょ、待ってよ、どうしようっての
前田:決まってるじゃない、貴方も金城さんと同じようにするのよ
安正:人肉食べないだけで刺されるってどういうことだよ。人として人の肉が食べれないのはあたり前のことじゃないか
前田:安心して、シチューにしてあげるから
安正:嬉しくないって
前田:私は嬉しいよ、だって安正君がずっと私の中にいるんだもん
安正:もう常人の考えじゃないよ。ちょっと待って、落ち付いて
前田:最初からずっと落ち着いてるよ(ゆっくり近づいていく)
安正:危ないって本当にやめ、あ、あ、あ、あ、あ あ あ あ あ
(サクッ)
前田:スプーン落ちちゃった
安正:その音だったの!?
前田:あ、ドッキリでした
安正:軽いよ、軽いよ、軽いよ、軽いよ、軽いよ、軽いよ、軽いよ、軽いよ
前田:8回も言ったね
安正:8回も言わせたら大したもんだよ
前田:人の肉なんて入れるわけないじゃーん
安正:良かった。もし本当に食べてたとしたら君以外の人が僕の中にいることになって嫌だったもん
前田:えへへー
安正:えへへー
前田:まぁ、いつかは本当にバラバラにしないとね
安正:やっぱりどの道やるつもりだったんだ
前田:あ、でも他の具材は本当だよ
安正:ストリキニーネ入れてたの?
前田:ストリキニーネじゃないよ、それに近い名前のサプリメントだって
安正:もし本物だったら二度と君に会えなくなるところだったよ
前田:えへへー
安正:えへへー
前田:後、すっぱいぶどうにご用心もね
安正:そんな物入れなくても、君との馴れ初めは十分甘酸っぱいよ
前田:えへへー
安正:えへへー
前田:ちょっと今のよくわかんなかったけどねー
安正:僕もー
前田:あ、そうだ。流石にビックリさせすぎちゃったかなと思ってプレゼント買っておいたの
安正:え、何?
前田:はい、頭蓋骨☆
安正:でも大好き
最高 | 最低 | 標準偏差 | お気に入り | 採点人数 | 平均 |
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75 | 28 | 15.46 | 12名 | 52.17 |
100 | |
90 | |
80 | |
73★(藍殿TT)・75★(井島) | |
70 | |
66(槍沢 雑)・68(銀沙灘) | |
60 | 60(哲夫) |
57(kenzip) | |
50 | |
45(ザブマリン) | |
40 | |
37(FAN)・39(きょくにゃん)・39(六升)・39(ジンガー) | |
30 | |
28(ほしの) | |
20 | |
10 | |
0 |