安物鬼
漫才/心の声
鬼:なんていうか、こう、心の声を聞けるようになったんだよ。
禿:・・・・・・・・・・・・はい、安物鬼です。(なんてこった・・・)
鬼:お前今、パンナコッタ、って思っただろ?
禿:あ、まだ不完全だけど心の声聞けてるんだ。
パンナコッタじゃないよ、なんてこったいと失望したんだよ。今日もこんな感じなのかと。(ハァ)
鬼:この能力を使えば合コンとかで自分に気がある女の子を見極められるでしょ?
まあこないだ行ったときは店に誰もいなかったんですけども。ハハ・・・
禿:かわいそう!心の声がみんな「キライ」とかそういうのじゃなく!?
スタートラインにすら立ててなかった。()
鬼:坂崎って子の名前で予約入ってるはずだったんだけど、店員さんが今日は団体貸切です(立て看板見とけカス!)、って。
禿:店員も団体様で忙しいところ、内心腹が立っていた模様。()
鬼:ちなみに店から追い出されて立て看板を見たら(ゴメンねー)って言ってた。あいつ良い奴。
禿:物質の声も聴けるの!?そりゃあすごい!()
鬼:最近はこの能力に磨きがかかってきて、大気中の微粒子の声とか聴けるんだよ。
たいてい酸素くんか窒素ちゃんだけど、こないだ街で偶然アルゴンさんに会った!!
禿:有名人みたいに言うな。んでアルゴンはなんて言ってた?()
鬼:アルゴンさん使用言語が英語だったから何言ってるかわからなかった。
(ファ〜ッキンジャ〜〜〜ップ)とか言ってた。
禿:それお前バカにされてんだわ、汚い英語使いやがって。なんかアルゴン嫌いになったよ・・・()
鬼:ところでお前、さっきから無心すぎるわ。修行を終えた僧か!
禿:無心すぎてクレーム付くの初めてだわ。んじゃあ何か考える。(コンビ解散の時期は・・・)
鬼:やめて解散やめて!!靴磨くから!ほらペロペロペロ〜〜〜!
禿:磨けよ舐めるんじゃないよ!まあそれはいいとして・・・
その心の声を聞く能力で何か世の中のためになることはできないのかな?(ちょっと喉ガラガラになってきたなあ)
鬼:気が利かなくてすいません!お茶です!
禿:心の声聞くのやめて!こっちが申し訳なくなる!
そうだ、今話題のお・も・て・な・しに使えるんじゃないその能力。(ボ・ン・テ・ー・ジ)
鬼:言うなやめとけ、5文字に合わせただけで何一つ面白いことが無い。長音なんて伝わりづらい。
禿:ま、まだ構想段階なのにダメだしされたよ・・・伸ばし棒はやめることにするよ・・・
じゃなくて!お客様をもてなすのに向いてるんじゃない?
今、何をして欲しいのかすぐわかるから。(心を読んで先回り)
鬼:いらっしゃいませー。
禿:あの、いきなりコントに入るのはやめて欲しいんだわ。
どういう設定なのかよくわからないし。()
鬼:内心なんにも思ってないガチの説教きたわ・・・
設定は主人を迎え入れる執事ね。
禿:おかえりなさいだろ!店舗かと思ったわ!(居酒屋?)
鬼:いや居酒屋なんてそんな挨拶してくれないだろ。俺のいきつけはそんなの無いぞ。
禿:お前のいきつけの店が無愛想なのとかどうでもいいし、心の声を聞くあまりに話が脱線するし。
今後俺の心の声に返事したら罰金な罰金!(アルバイトみたい)
鬼:むぅぅ・・・こういう時に限ってフザけたこと考えやがって・・・
禿:気を取り直して、おもてなしのコントね。はいスタート。(気が乗らないなあ)
鬼:お、お帰りなさいませご主人様。
禿:うむ、ご苦労。このかばんを部屋まで持って行ってくれ。(そういえば最近、育毛・植毛に興味があるなあ)
鬼:ブフッ!
あ、いや、はい、浴室まで届けます。
禿:風呂じゃなくて部屋!(風呂上りとかやべえよなー・・・タオルで拭いても抜けるしドライヤーでも抜けるし自然乾燥でも自然と抜けるし)
鬼:手詰まりじゃねえか!
禿:ん?(ん?)
鬼:あ、いや違う・・・
そ、それではお夕食の準備ができております、浴室へどうぞ。
禿:さっきから浴室ばっかり!風呂好きか!(植毛屋さんに電話したいけど不安だなあ)
鬼:屋さんって!そんな八百屋さん感覚でっ!
禿:ん?八百屋・・・?(ネタ飛んだか?)
鬼:い、いや、大丈夫。
食後はお風呂へ、寝る時もお風呂で、これが流行りの の・ぼ・せ・な・し です。
禿:いやガッツリのぼせるよ!いい加減にしろ!(まずは電話・・・まずは電話・・・一人で悩んでいちゃ駄目だ・・・)
鬼:いい加減にするのはお前だよ!心の声に返事しちゃ駄目って言うからおとなしくしてたけど。
ネタ中にハゲを悩むんじゃないよ!一人で悩んでいちゃ駄目だって自分で思ったでしょ。
そうだ、相談しよう。そうだん・・・とかね。
禿:・・・・・・
俺がハゲで悩んでることがバレて、くっそ寒いダジャレで空気重くなって、手詰まりじゃねえかよもう。
鬼:手詰まりなのはお前じゃねえか。
禿:だから何の話!?さっきから手詰まり手詰まりって!?コンビの未来?(解散か・・・)
鬼:そっちの方向に持ってくのやめて!
禿:おまえは心の中をすぐ読んじゃうし、それがすぐ外に出ちゃうからおもてなしには向いてないな。
となると・・・ダメだ、やっぱり悪いことしてる画しか浮かばない。(鉄格子の内側と外側の漫才もアリだな・・・)
鬼:なにか恐ろしいこと考えてるよね。筒抜けだからねそれ。犯罪者には絶対ならないよ。
仮に実現したとして、お客さんは看守しかいないんじゃないかな?ん?
禿:犯罪といえば、犯罪を未然に防ぐ活動をしている警察組織が最近活発らしいですね。
そういうところで雇われる可能性もあるんじゃないでしょうか。()
鬼:婦警さんめっちゃ好き。
禿:やはりお前はきっと捕まる。(鉄格子漫才のオチは鬼が舞台からハケられない、で決まりと)
鬼:洒落にならないよ・・・
なんだろう、犯罪者予備軍?の善悪考えてることがあらかじめ判れば世のためだよね。
銀行の客とか。
禿:銀行の客をみな犯罪者予備軍扱いするのやめろ。()
鬼:ATMくんから不正引き出しをした人を聞き取るってのはどう?
禿:それはすごくいいかも!今すぐにでも確かめてみたら?()
鬼:あっ忘れてた・・・ATMくんは僕を警戒して心開いてくれないんだった・・・
禿:お前過去に何があったよ!?本格的にマズイことしでかしてるんじゃないよな?(刑務所漫才って斬新だから売れるかも)
鬼:ハリネズミをなでなでして全指先に針がぶっ刺さった状態でタッチパネルをいじったのがいけなかったか。
禿:なんでそんな状態でATM操作する必要があるんだよ!?()
鬼:病院に行くための金をおろさなきゃならんでしょ、全身使ってハリネズミをなでなでしてたら全身やられた。
禿:かるく入院じゃねえか!歪んだ愛情表現って怖い・・・(ハリネズミかわいそう)
鬼:そんなこんなでタッチパネルに傷つけることしちゃって、それが知らず知らずのうちにATMくんも傷つけてしまってたんだよ・・・
禿:タッチパネルはATMの一部だから当然っちゃ当然か。()
鬼:いや、タッチパネルくんとATMくんは別物だよ。別人格だよ。
禿:どういうこと!?()
鬼:タッチパネルくん、ATMのメインコンピュータくん、外枠くん、払い出し機くん、インクくん、監視カメラくん、あと中に入ってる人間。
禿:なんのための人間だよ!必要性が感じられない。()
鬼:だから内心を聞くときは別々に聞くのね。
“タッチパネルくん、犯人の指紋データちょうだい”
“監視カメラくん、犯人の顔写真はあるかな?”
“払い出し機くん、いつもより多めに出して”
禿:コラ最後。(3段オチは基本テクニック)
鬼:“中の人、働き甲斐はあるの?”
禿:そんな聞いちゃイカン!自覚だってきっとあるんだから・・・()
鬼:とにかくタッチパネルを傷つけてそれが悪い噂として機械同士瞬く間に広がったせいで最近疎遠なんだよ。
だからATM防犯は無理。
禿:うーん、普通の人にはできない捜査方法だからいいと思ったんだけど。
じゃあ動物病院とかはどう?()
鬼:・・・・・・
禿:あっそうだった。ハリネズミしかり周りが見えなくなる愛情の注ぎ方だったわ。無理だ無理。(無理)
鬼:・・・・・・さてと、切られる前の金太郎飴の声でも聞いてこようかな。
禿:あっ落ち込まないで!何か役に立つことあるから・・・
そうだ、ATMだったらそれぞれのシステムごとに声を聞けたよね?
それを応用して、内臓の疾患とか見極められるんじゃない?
鬼:!!!
そ、それならできるかも・・・ためしにお前の肺の声聞かせて?
禿:はいどうぞ。いや、どうぞってなんだ。(ドキドキ・・・)
鬼:うん、うん、声聞こえるよ!ガンだってさ!
禿:(絶句)
鬼:ジョークだよジョーク!心の声ジョーク!
禿:冗談では済まされないわ!!めっちゃビックリした!!(ドキドキ・・・)
鬼:よし、これからはお笑い芸人の傍らで乳がん発見のボランティアに努めるよ!
禿:いい加減にしろ!(刑務所漫才、お楽しみに!)
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82 | 60 | 7.09 | 6名 | 68.33 |
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90 | |
82★(藍殿TT) | |
80 | |
70 | 70(きょくにゃん)・70(恵原局長) |
63★(ジンガー)・65(翔) | |
60 | 60(FAN) |
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