みかづき。

コント／評価が欲しいネタその１

はづき：おはようございまーす。
 
健太：あ、おはようございます。
 
はづき：どうでした、生徒たち？
 
健太：やる気でしたねー。野球部の山田なんか、もう打ち上げの場所なんか決めちゃったみたいで。そちらは？
 
はづき：こっちもやる気です。勝利祈願のクッキー渡してきました。
 
健太：さっすが家庭科の先生。学生時代にそんな先生いたらもう学校毎日来ましたわ。
 
はづき：いえいえ。・・・あ、ちょっと渡し忘れたものあるんで行ってきます。
 
健太：え？もう開会式始まりますよ？後じゃダメなんですか？
 
はづき：だって、もう開会式の後は100メートル走ですよね？準備しないと。
 
健太：・・・準備？用具係でしたっけ？
 
はづき：違いますよ？
 
健太：じゃあ何を？
 
はづき：片栗粉です。
 
健太：・・・・・・はぁ？
 
はづき：あ、水溶き片栗粉です。
 
健太：いやそうじゃなくて・・・。
 
はづき：え？必要でしょう？
 
健太：・・・何でですか？
 
はづき：ほら、ライバルの子の足元にとろみを・・・。
 
健太：・・・いろいろ言いたいことあるんですけど、それは反則です。
 
はづき：え？！ホントですか？！
 
健太：・・・・・・どうしてその境地にたどり着いたんですか？
 
はづき：各担任の教科に関わるものを道具として使っていいんじゃないんですか？
 
健太：・・・使ってよくないですよ？
 
はづき：国語の人は辞書で殴ってもいいし、社会の人は地球儀をグラウンドの中心に置いてUSJっぽくしていいんじゃないですか？
 
健太：後者はどういう事なんですか。
 
はづき：「あれ？！いつの間にオレ大阪に来た？！」って惑わせるのです。
 
健太：・・・その黒魔術かかりませんよ高校生なんだから。
 
はづき：・・・・・・小麦粉ふっかけても？
 
健太：ふっかけても。
 
はづき：あっれー・・・。
 
健太：・・・ちなみに数学教師の私は、生徒に何をあげる権利があるんですか？
 
はづき：あの大きい三角定規です。あれを騎馬戦やる生徒に持たせてぐるぐるぐるー！って。
 
健太：もうそれは凶器じゃないですか。
 
はづき：万が一出血した生徒がいたら、清掃のおばさんが包帯代わりにトイレットペーパー投げ込んでくれるはずです。
 
健太：・・・万が五千ぐらいの確率でケガしそうですけど。
 
はづき：んー、まあその時は大きいコンパスで地面に輪を書いて、「今からここで白魔術するから！治癒するから！」的なムードを醸し出せば。
 
健太：大急ぎで保健医の須藤先生寄ってきます。
 
はづき：そうしたら須藤先生にお任せします。
 
健太：・・・・・・健全な判断でしょう。
 
はづき：ですよね。
 
健太：まあ三角定規回してる時点で不健全ですけどね。
 
はづき：じゃ、尖ってるものは使わない方がいいですね。
 
健太：・・・ですね。
 
はづき：あ、徒競走始まる！渡してこなきゃ！
 
健太：止める前に一応聞きますけど、片栗粉以外に何を渡してくるんですか？
 
はづき：まあまずは皮ですよね。バナナの。
 
健太：またずいぶんと古典な・・・。
 
はづき：運動会での世界での「まんじゅう怖い」と言われています。
 
健太：落語で例える必要があったのか・・・。
 
はづき：あとはパイナップルとかドリアンとか。この2つは物珍しさで勝負です。
 
健太：基本的に果物頼りなんですね。
 
はづき：それに加え魚介類をふんだんに盛り込んで競技後に美味しくいただけるようになっております。
 
健太：砂べっちゃべちゃになりません？
 
はづき：それも、今日だけ起こるシェフの気まぐれ。そう思えば、砂も噛めるはず。
 
健太：昔から砂を噛むのは何かしらデメリット起こったときって決まってるんですけど・・・。
 
はづき：今日から砂を噛むのはメリットワードにしましょう♪　図書館の辞典に書き加えときます。
 
健太：備品傷つけないでください。・・・・・・いや、既に傷つけようって気持ちはあるのか。
 
はづき：さっすが数学の先生、理詰めが上手い！
 
健太：・・・ありがとうございまーす。
 
（マイク：ただ今より、開会式を始めます。）
 
はづき：うわ、もう開会式始まるじゃないですかー！！なんで邪魔したんですかー！！
 
健太：・・・・・・多分ですね、僕が正義です。
 
はづき：もう片栗粉取りに行ってる時間ないな・・・。
 
健太：ですから、これを気に正々堂々生徒の勝負を見守りましょ
 
はづき：そうだ砂だ！備品じゃないし！
 
健太：・・・・・・体育倉庫でゴーグル探してこようっと・・・。